あざ

あざの種類について

あざの種類「あざ」とは、色素沈着、血管の増殖などを原因として、まわりの皮膚よりも通常濃い色をして見えるものを指します。
主に、以下のようなものがあります。

太母田斑

日本人を含めた黄色人種の、特に女性に多く見られる青色のあざです。生下時から乳児期、または思春期や出産・閉経などのホルモンバランスが変化する頃に、目のまわり、頬、鼻、耳などに現れますクマや肝斑との鑑別が必要になることもあります。
自然に消失することはなく、むしろ年齢と共に色が濃くなっていくことがあります。

単純性血管腫(ポートワイン母斑)

生まれつきであることの多い赤いあざで、女性に好発します。顔、首、腕、脚などにできることが多くなります。
色ムラがなく平坦で、正常な皮膚との境界がくっきりしています。自然消失することはほとんどありません。
「ポートワイン母斑」と呼ばれることもあります。

乳児血管腫(イチゴ状血管腫)

濃い赤色のブツブツしたイチゴのようなアザです。「イチゴ状血管腫」とも呼ばれます。多くは、生後2~3週間くらいの時期に発生し、その後1~2週間で急激に大きくなり、1歳くらいをピークに徐々に小さくなっていくという過程を辿ります。
自然に小さく薄くなることが期待できるため治療せずに経過観察を行うこともありますが、発症部位によっては視界を遮ったり食事の妨げになったりするなど、また跡が残る可能性がある場合には治療が行われます。飲み薬による薬物療法、切除・植皮手術、レーザー治療などの方法があります。

扁平母斑(カフェオレ斑)

「カフェオレ斑」とも呼ばれるように、カフェオレのような茶色いアザです。
多くは、生下時にみられます。後発性のものもあり、その場合は肩、胸、背中、腕などに発毛を伴って現れるケースが多くなります。
自然に消えるということはなく、レーザー治療が行われますが、再発や無効なことも多くみられます。

外傷性色素沈着

外傷を負った時にその傷口から異物が入り込み、異物を取り除かないままに傷口が閉じてしまうことを主な原因とします。
その異物の色素によって、茶色、黒色、青色などのアザが見られます。

皮下出血

皮下出血とは、皮膚の下で出血を起こしている状態を指します。多くは、その部位を強くぶつけた時に発生します。まず皮膚が紫色になり、その後出血が吸収された黄色っぽく変化し、最後にはきれいに治ります。